ましろのおとは、羅川真里茂(らがわ まりも)先生が月刊少年マガジンで連載している漫画。
羅川真里茂先生といえば
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ここでも述べたように『赤ちゃんと僕』を連載されていた先生。
『赤ちゃんと僕』はとてもハートフルな家族のお話だったんだけど、今回の『ましろのおと』はとてもシビアに芸事を極めんとする者たちのお話。
ただ、個人的にはこちらも家族のお話だと思ってる。
ただ、『赤ちゃんと僕』とは違い、もっと大人なドロドロとした家族のお話。
※詳しくは後述
タイトルの『ましろのおと』は二つの意味があって「ましろの音」と「ましろノート」(ノートは音符などの意)の意味。
いわゆる、ダブルミーニングというやつです。
現在は14巻まで発売中で、現在は休載中。
月刊少年マガジンは『ボールルームへようこそ』
lollipop-candy-syndrome.hatenablog.com
も連載してるんだけど、両方共休載していてとても悲しい。
早く連載が再開されることをただただ願うばかりです。
登場人物とあらすじ
この漫画は登場人物が多く、複雑なので主人公の澤村 雪(さわむら せつ)だけ紹介させて。
主人公の澤村雪は津軽三味線の本場、青森出身の16歳(登場時)で、祖父と兄と暮らしていた。
しかし、祖父の松吾郎が亡くなり、突如上京。
グラビアアイドルのユナさんに拾われて自分探しをしてたんだけど、やっぱり三味線しかなくて東京の高校に入り目的もなく三味線を弾く毎日。
そこで三味線同好会を立ち上げようとする前田朱利と出会い、その祖母が祖父の即興曲「春暁」を知る人物で、改めて祖父の偉大さを実感する。
母・梅子の謀略により高校の三味線大会に出場することになった雪。
しかし、大会の戦い方を知らない雪は実父の養子である田沼総一に負けてしまう。
梅子にも手酷い言葉をかけられ、茫然自失のまま民謡居酒屋「竹の華」を訪れる。
竹の華の女将である竹千代は過去、松吾郎の音を聴いたことがあり、彼の才能を世に出せなかったことを悔やんでいる一人でもある。
そこで働くことになった雪。
人に聴かせるための音。人のための音楽を大河鉄雄(たいがてつお)から学び、民謡の伴奏者として竹の華に出入りしている民謡歌手・沙上麻二(さじょうまに)さんを全国一位に導く。
沙上さんの営業先でユナさんにも出会い、気が昂ぶったまま今度は自身の全国大会へ。
果たして、雪は並み居る強豪を倒して優勝することができるのか。
といった状況です。
〜以下、ネタバレ〜
最新話は優勝したところで終わってるんですよね。
んで、兄の若菜さんのターンっていうところ。
やっぱり偉大な父(この場合は祖父)と弟が居ると兄は辛いよね。
でも、この若菜さんもめちゃくちゃ三味線上手いんだよ。
でも、この2人がね。
例えるなら、真田丸の真田信之。
全く持って真田信之だから。
そんな立場だよね。
この漫画のキーマンは「澤村 松吾郎(さわむら まつごろう)」
松吾郎さんが死んだ所から始まるから回想にしか出てこないけど、みんな松吾郎に振り回される。
松吾郎の音に。
松吾郎の音を欲しがる者たちのお話と言っても過言ではない。
というか、この音に縛られている家族のお話だと思ってる。
主人公の澤村雪はただ無欲に祖父との繋がりの為に欲し、兄の澤村若菜は祖父と実弟に敵わないことを痛感し、母親の澤村梅子は父(祖父)の才能が世に出なかったことを嘆いてその役目を雪に与え、実父の神木流絃はただただ芸の為にその音を欲す。
そこに流絃の養子である田沼総一と、流絃の一番弟子で全国大会二連覇中の緒方洸輔が雪の才能に嫉妬し、焚き付けられ、雪が成長していくお話だと思ってる。
この漫画も次回が楽しみな漫画である。
アニメ化もしそうな予感だし、期待しちゃおうぜ!!
みんな、読んでよ!!